赤坂御苑で行われた秋の園遊会でのこと。ちょうど私の前を通られた皇后陛下に、私は一生に一度と思われる位の勇気をふりしぼり「両陛下には、葉山の神奈川県立近代美術館・葉山館にお出ましくださいました由、大変光栄に存じております。」と敬々しく申し上げました。
美智子様は、お優しい笑顔を浮かべられて「とても素晴らしい美術館をお造り頂いて、神奈川県さんにはとても感謝しております」と、おっしゃってくださいました。私は、感動と緊張の中にも、満ち足りた嬉しさをかみしめつつ、「皇后陛下のお言葉、関係者はこの上なく喜ぶものと存じます。県に戻りましたら、謹んでお伝えいたします。」と、うすい藤色のスーツ姿の美智子様をまぶしく拝しながら申し上げ、深々と頭を下げました。
「女性の議員さんなのですね。」
「はい、申し遅れまして失礼致しました。神奈川県議会議員のはかりや珠江と申します。」
「めずらしいお名前ですね。」
「はい、夫が鹿児島県の屋久島の出身でございまして…。」
と自己紹介を始めた所で、何とも清々しい、はればれとした気持ちで目が覚めました。
皇后陛下は、私にとって理想の女性像。昨年の秋、夫のお伴で園遊会にお招き頂いた折には、2メートルほど近くまでお越しになられましたが、たくさんの方々の人垣の間から、ご尊顔を拝しただけで胸がいっぱいでした。
つい先日、同僚のK議員が、国体の会場にお越しになられた両陛下にお声をかけた時のことを話して聞かせてくれ、それが心に残っていたためと、皇后陛下への尊敬と憧れが、夢になってしまったのですね。皇后陛下、もったいなくも、庶民の夢の中にまでお出まし下さり、ありがとうございました。 |